でもうるさいな…私低血圧なのに…。
眠たいし…



て…あれ…。?




奥村くん???

「る…るいくん!?」

尚も廊下からは耳を塞ぎたくなるほどの悲鳴ら歓喜が響き渡り、私は思わず顔をしかめた。

そっかあ…やっぱり人気者なんだ。

ちょっと虚しくなって、私は窓の外を眺めながら頬杖をついた。

「唯原?」

「んー?」と前を見ると、椅子に跨がって私を見つめる男子がいた。