ただでさえ焦ってんのに、面倒な奴が現れた。 あきら。 まあ…ちょっとした連れだ。 だがこいつはタチがわりい。 身に纏う雰囲気とか、ちょっと危ないと思う。 甘いマスクに、色っぽいフェロモンを醸し出していてしかも女たらし。 そして1番おきてほしくない事が起きた。 「気に入っちゃった。」 ひなを見てそんな事ほざいたあきらは、ペロリと自分の唇を舐めて口角を上げて笑った。 俺への挑戦か? 上等じゃねーか… 誰にもやらねえ 。