私の癖だ。なんだか抱き着くのが当たり前だと思っているから。 無償にひっついていたくなる。 もう高校生だから甘えたら駄目なんだ。 私は離れようとして、はやとの肩を押すと 「駄目。」と言って捕まえられた。 「俺のものだから…。」 「へ…?」 「ん?あぁ…ピアス。」 「…??…うんっ!」 なんだか急に襲ってきた眠気に、うとうと。 「…寝ていいよ。」 と、はやとの言葉を最後に私はゆっくり重い瞼を閉じた。