家に帰る度に、ホッとする自分がいる。

お兄ちゃんの顔をみるだけで、なんだか安心して、なくてはならない存在なんだ。

「お兄ちゃんっ」

「ん?どした?」
そういって優しく目を細めるお兄ちゃんの正面を向いて、ぎゅっと抱き着いた。
「大好きっっ//」

お兄ちゃんは、目を見開くとくしゃりと笑って、

「俺も…」

というと、ぎゅうっと倍の力で抱きしめ返してきた。

「あ…ひな。」

「んーー?」

「はやとって呼んで。」