あれから、私にべったりくっついて一向に離れないるいくんを「明日もあるから…ね?」と必死になだめた。

ようやくるいくんに送ってもらって家に帰ると、ゆっくりドアが開いた。


「ひな…?」


そう。まい ぶらざー。

イコール 私のお兄ちゃん。

「ただいまー」

「おかえり。」

そう言って目を細めて笑うお兄ちゃんが、私は大好きだ。

お兄ちゃんの名前は、唯原 隼人
2つ上の高校3年生。
違う学校に通っているけど、学校先ではモテモテらしい。