昼になると、私は自分のお弁当をもって教室へ出た。
私の大好きな悠紀は、現在ラブラブカップルなのだ。
本当に羨ましいほどに。
私は淋しいよ…ぐす
なんだかいつもとは別の場所で昼ご飯を食べたくなって、屋上へ走った。
「開いてるかな…っ」
ギギー ッ と錆びた音を立てて開く鉄扉。
扉の隙間から少し温かい風が入ってきて、私の頬をそっと掠めた。
「お邪魔しまーす…?」
少し身を竦めながら屋上へ踏み込むと後ろで扉がバタンっと大きな音を立てて閉まった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…