それから2年半。 4月になって、新しい高校へ行く日も、しきりにその姿を探していた。 いるはずないのに。 「くそ…っ」 いるはずない。 そんな時、どっからか会話が耳に入って。 「ひなーっ!!!」 「んー??あっ悠紀だあっ」 「あんた中学よりさらに可愛くなってー」 「ぬ…っ//可愛くないしっ」 「可愛いしw…あれ?携帯…」 「あっわかった?!高校デビューてことで今度は黄色い鈴なんだー♪」