ジーっと見ていると、難波は携帯を返して、芽依実を起こし、膝に乗せた。



「芽依実…この前、言ってたやろ?主任や刑事みたいに、ラブラブになりたいって。俺らには無理かも知れんな…。せやけど、俺らなりの幸せがあると思うねん。2人にも構わんような」



俺は横目で井川を見た。

芽依実を睨む目はまるで、嫉妬にまみれてる。

さっきも署でそうだった。

こいつは絶対、何か問題を起こす。

これだけでは飽きたらずに。

絶対にな―――……。



        *  *  *