「遅ぇよ、バカ知春。」



「うるさい、バカ紘雅。」



新品のローファーに手をかけて、できるだけ慎重に履く。



少しでも、貴方の目に可愛くうつれるように。




「…お前、髪染めたんだなぁー…」



「そーだよ。紘雅と違って、中学の頃に染めたりとかしないから髪も傷んでないんだよーん。」



あっかんべー、をする。



これ、毎日の習慣ね。