「…え?知春、なんかしたの?」


亜稀が不思議そうに松山くんを見つめる。



「あたし、何にもしてないよ?」



何か、したっけ?



「やだなぁ、知春ちゃん!僕に救いの手を差し延べてくれたのはキミじゃないか!」



白い歯を、ピカーンと光らせる松山くん。



「「す、救いの手?」」



亜稀とハモった。



二人とも、意味わかんなかったみたい。