ちょっと出てるって…
そーゆーのは朝言って欲しいんだけどなぁ〜…

あたしがバタバタしてたのがいけないんだけど…


両親いなくても、輝がいるから結局そろそろ帰らないとなぁ〜

まぁ、一応姉だからこんな時くらいあの子の好きなものでも作ろうかな。
ホントはオムレツが作りたいんだけどね…。
財布のなかには、つい最近貰ったお小遣いの野口さま2人いるから、二人分の夕飯の買い物なら出来る。

「スーパー行こ。」

そう思って、公園を出ようとしたら、また携帯が鳴った。
ディスプレイにある番号はこの辺のだと思うけど、知らない番号。
おそるおそる通話ボタンをおすと

『あ、姉ちゃん?俺だけど』

「輝?どっからかけてきてるの?」

『ん〜…。彼女の家から。あ、てか今日母さんたち帰って来ねーんだって。』

「あ、うん、あたしにもさっきメール来た。っていつまでその子のうちにいるつもりよ!
これからあたしも帰るから、輝も早く帰って来てよ!」

『や、俺今日帰らないし。怜の家に泊まるから。』