「、ッはぁ、はぁ・・・」
どれくらい走ったかとか、どこに行ってるかとか、そんなん頭には少しもなかった。
家に行くのもかえが気づくかもしれないし、かと言って学校に戻るわけにも行かないし。
「・・・・、その辺の公園にでも行こうかな。」
何となく歩いて行った方向に小さな公園があった。小さいって言っても、それなりの遊具はある。滑り台、ブランコ、少しずつ背の違う鉄棒、シーソー。
(公園なんて、何年ぶりなんだろ?)
行くところがないから来ただけなのに、久しぶりにみたその景色にわくわくする。
さっきまで泣いてたのが嘘みたい。単純なやつだな~、あたしって。
でも、幸い子供もいないし・・・・。
「・・・・・・。少しブランコに乗るだけなら。」