ドアを開け、中に入った。 「おかえり」 お母さんが夕食を作っている。 「ただいま~」 「部活、どうだった?見たんでしょ」 「バドミントンに莉子ちゃんと入るよ」 お母さんは驚いた様子だった。 「なんだ、てっきりバスケ部なのかと思ってた。前に、『翔太くんと同じ部活入りたい』なんて言ってたから」 そんな事、言ってたっけ。 覚えてないよ。 「言ってたっけ。そんな事~」 あたしは部屋に入った。