休み時間のチャイムと共に、息を切らせた心平の姿がカーテンの隙間から、目に飛び込んできた。




走って来てくれたんだ…―



「せ…んせい」

そう心配そうな声が響く。

背中で息をしてる心平。



「大丈夫…軽い貧血だから。わかりやすっ!!」


そう言って先生は心平をど突いた。

優しくて花みたいな先生なんだ。



「いやいや、勘弁してくだたさいよ〜」

手をおっきく振って否定してる。