本当は…本当はドキドキするこの手に守って欲しいんだ、これからもずっと。




「つーかわりぃ。考えてみたら、俺一人で逃げたらそれで良かったんじゃね!?星良は一人で帰ればそれで問題なかった気がする…」



「なんかドラマみたいだね…こういうの。それより、心平は週刊誌にでも載ったらまずいんじゃないの?」



「俺なんかしょぼ過ぎて撮らないと思う」



「そんなことないと思うよ」



「星良と撮られるなら、それもアリかなって思える」


「えっ?」

あたしは驚いた。



その時、積まれていた段ボールが突然倒れて降ってきた。



心平があたしを覆うようにしてかばってくれた。



「イッて~」

背中をさすりながら心平は起き上がる。