私は真っ直ぐ、リーアさんの瞳を見て言う。


「みんなと仲良く暮らしたいです」


りーあさんは私の想いをしっかり受け取ってくれたみたいで、ふわりと笑ってから言った。


「その願い、叶えましょう」

「有難う御座います!!」


願いを聞き入れて貰えた事で、私の口調は明るくなった。


「ただし」


でも、その後の冷たい冷淡な声に不安になった。


願いは叶えて貰えるのにどうしてだろう。


リーアさんは紅茶を一口飲んで重い口を開いた。


「対価をもらうわ」

「対価?」


対価ってなんだろう?


「そう、対価。対価は貰い過ぎても、貰わなさ過ぎてもいけない。それは均等に。その願いに見合う物を頂くわ」

「それはどんな物でしょう?」

「1つだけ言える事は、貴女が大切にしているモノを頂くと言う事よ」


私の大切なナニカを渡さなければならない。


でも、それでも叶えたい。


その為なら、失うモノが大きくても、前に進みたい。