あまりにも冷たい言い方にぞっとする。


リーアさんが怖い。


「さあ、考えなさい。貴女の願いはゆらゆらと揺れていて、叶う保証が出来ないわ」


さっきとは違う、穏やかで優しい言い方に私の願いの事を思い出させられる。


リーアさんは言葉は鎖であり、刃だと言った。


確かにそうだ。


罵声を浴びせられていた時、鎖に縛られた様に行動するのが怖かったし、首に刃を吐きつけられたみたいに消えたい、死にたいと思った。


そんな思い、他の人達にさせたくない。


私が1番知ってる恐ろしい事を誰かがされてる姿なんて見たくない。


もう、皆と仲良く暮らしたいよ...


「貴女の願いは決まったようね」


リーアさんに言われて気付く。


嗚呼、私は皆に復讐したかったんじゃなくて、皆と仲良く暮らしたかったんだ。


「はい、決まりました」