「私はリーア、あなたの名前は?」

「私は朝比奈 実亜です」

「そう、では実亜さん。願いは何?」

「私をいじめたクラスのみんなへの復讐です」

「それはどんな復讐?」


どんな復讐?


どんなって言われても分からない。


どういう意味だろう?


「具体的な事を聞いているの。貴女はどうしたいの?」


リーアさんの言葉で心が揺らぐ。


本当に私が望む事。


色々な事が頭の中で渦巻いて、頭がおかしくなりそうだ。


「貴女は虐められる辛さを知っているんじゃないの?」


虐められる辛さ......


それは私が1番知ってる。


だけど、それがなんなの?


リーアさんは何が言いたいの?


何時の間にか、リーアさんは私の目の前にまで来ていて、私の目をしっかり捉える。


そして、リーアさんは私の顎を持って、上に上げた。


「1度言った事は返せないわ。言葉は鎖なの。刃なの。知らず知らずのうちに鎖に締め付けられ、此処を......」


そう言って、リーアさんが触ったのは私の首。


「刃に切られるわ」