「リーアはうるせぇな。俺が客の前に出るのって久々なんだぜ?俺に出会える事だけで光栄な事だ」


どうやら、ロベルトさんはナルシストらしい。


否、俺様と言うべきなのかな?


「はいはい、分かったから。お客様の前に出たくないのなら、出なければいいでしょ?」


そんなロベルトさんをリーアさんは軽く流す。


「普段ならそうするんだけどな。実亜、お前が面白そうだったからな」


い、いきなり呼び捨て!?


ちょっと吃驚じゃなくて、相当吃驚だけど、これがロベルトさんの性格なら仕方ないよね。


「お客様を呼び捨てしないの」

「リーアは黙ってろよ。めんどくせぇーな」


耳をポリポリ掻くロベルトさんはかなりのマイペース。


そんなロベルトさんが真剣な顔をして、私に向き直った。


「実亜、お前は何故、願う?」


何故、願う?


ロベルトさんの質問に首を傾げてしまうあたしに、ロベルトさんは更に問う。


「お前はクラスメイトが憎くないのか?どうして、もう1度仲良くなろうとする?」


クラスメイトが憎くないのか?


どうして、もう1度仲良くするのか?