リーアさんは、紅茶を一口飲み、口を開いた。


「今日はどんな要件かしら?」


あたしは、深呼吸をしてから言った。


「友達とは、どういう存在でしょうか?」


あたしの質問に、リーアさんは沈黙する。


でも、不意に口を開いた。


「難しい質問ね。実亜さん、貴女にとってはどんな存在?」


質問をしているのに、質問されて、あたしは困惑した。


でも、今、あたしが思っている事を素直に言った。


「あたしにとっての友達とは、偽りの無い笑顔で話しあえるような存在です」

「そうね。偽りの笑顔で話していても本当の友達とは言えないでしょうね」

「はい。でも、あたしは偽りの無い笑顔で話しあえる友達がいないんです。だから、友達って何なのか分からなくなってしまって........」


あたしはその後、言葉に詰まってしまった。


だって、本当に分からない。


作り笑顔で保たれる友達は必要?


「友達と言う存在は曖昧よ。恋人も曖昧ね。この2つが成り立つのに、共通するのは何だと思う?」


友達と恋人。


どちらにも共通するのは何か?


何だろう?