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「早速、仲良くなれたようだな」

「あれは仲良くなったとは言わないわ」

「まあな、偽りの友達だからな」


そう。


偽りの友達。


弓良さんの近くに行けば、クラスの人はまた、罵声を浴びせる。


そんな中で、本当の、真の友達とは誰か?


実亜さんは自分の中で答えを出さなければならない。


貴女はその辛さに耐えられるかしら?


「人間は弱いぞ?これに耐えられるのか?」


ロベルトは人間が醜く、愚かだと嘲笑う。


その瞳は変わらず、悲しそうだけど。


「さあ?分からないわ。それは実亜さんの気の持ちよう。それに、私は本当の友達とは彼女に言っていないわ」

「悪女だな」

「何を言っているの?これ以上、私達が何か手を出せば、彼女はそれだけの対価を払わなければならないのよ。それに魔法で心をどうにかしたって虚しくなるだけよ」

「どれだけ、実亜の願いが叶って欲しくてもか?」

「当たり前でしょ。客と主の契約に必要以上の感情要らないわ。叶って欲しいと思ってもそれ以上の事は出来ない」


馬鹿にしたような、質問に私は腹を立てる。