そんな中、1人、あたしを睨んでくる人がいた。


その人は、私が1番仲直りしたくて、何で、あたしを虐めたのか聞きたくて、でも、あたしの事を恨んでる人。


野乃魅 弓良【ノノミ ユラ】


「実亜、いい気になんなよ!お前なんか、嫌い!大嫌い!!」


あたしが虐められるまでは1番仲良かった、親友だと思ってた人は、こんなにもあたしを穢れたモノでも見るように、叫ぶ。


弓良に何かしたのかな?


弓良を追い詰めるようなことしたのかな? 


分からない。


分からないよ.......


弓良.........


「実亜、弓良なんか放っておこう?」

「そうだよ!気にしなくていい」

「野乃魅、最低だよな」


みんなが庇ってくれる。


でも、あたしの心は晴れなくて、どうしたら仲良くなれるんだろう、と考えてしまう。


「うん、ありがと」


でも、折角、元通り仲良くなれたみんなに心配かけたくなくて、無理矢理、笑顔を作った。