『あつ君、中学ん時野球部の先輩だったんすよ。

めっちゃ優しくて面白くて、

皆あつ君の事大好きでした。


でも、あつ君には裏があったんです。

中2の10月、俺に美月って言う彼女が出来て、

めちゃくちゃ嬉しくて、

あつ君も「良かったなー」つって頭撫でてくれて…

でも、3日後に美月から「別れよう」と言われたんです。

「はっ?」ってなって問い詰めたら、

あつ君とヤったって。

あつ君に言いに行くと

「あぁ、ヤったよ?ただそれだけじゃん。」って言われて、

殴ろうと思ったけど…

「美月はお前とじゃなくて、俺とヤりたかった、お前は俺に負けたんだ」

って言われて、悔しくて。

それ以来、あつ君とは関わっていません。


いきなり長々と過去の話ししちゃってすいません。』

『ううん。聖君も辛かったよね?』

『…温かい飲み物奢ります。

朝のお礼。』

そう言って、聖君はブランコを降りた。

あつと聖君はいびつな形で繋がってたんだ。

あつのどこが良かったんだろ…

心のどこかで後悔だけが溢れた。