『桜さんは、彼氏いないんすか?美人なのに…。』

『いないいない!』

『じゃあ…好きな人は?』

ドクン

これは言うべきなのか…

『えーっと…まぁ、うん。』

うんって、何が『うん』だ!

何て心の中でつっこんだ。

『誰すか?』

『…………あつ。』

聖君の目が大きくなる。

『あつって…あのあつ君ですか?』

『うん。』

『止めといた方がいいですよ…』

『えっ?なんで?』

『…』

何で…聖君がそんな事いうの?

『もう7時過ぎてるし学校行きます。…ジュースありがとうございます!』

それだけ言って聖君は公園から離れて行った。