「そういうと思ったよ。」
「やっぱりー。悠里には何でもお見通しだなー。」
「「ハハハ」」


笑いながら、病院へ帰っていくと深刻な顔をした蒼太と輝が座っていた……。


「二人ともどうしたの?」
「何か暗いよ?」

私たちは顔を見合わせた。

「「犯人見つけたよ」」

二人が声をそろえて私たちの目を見て話した。


「犯人って?」
私が聞くと、蒼太が答えた。
「悠里と美優を苦しめた犯人だよ」

「「うそ……」」

私たちがそう呟くと輝が話した。

「俺たちとついてきてくれないかな?」

美優は震えだし部屋を飛び出した。

「美優ー!!」

「俺が連れてくるから、安心して…」

そして、病室の中は私と蒼太しかいなくなった……