「悠里ー。先生呼んできたよー」


「目が覚めましたか」
「はい。」
「よかったー。」

ナースの人が一安心して自己紹介が始まった。


「はじめまして。私があなたを担当している佐藤といいます。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「ご気分はどうですか?何か変わったこととかありますか?」
「少し気持ちが悪いです。」
「そうですか……吐き気とかはありますか?」
「そんなにひどくはないので大丈夫です。」
「かなりひどいようでしたら、ナースコールを押して下さい。」
「はい…。」
「それでは失礼します」



「悠里……大丈夫?」
美優が心配そうな顔で私の顔をのぞいていた。


「大丈夫だよー。そんなひどくないしー。」
「それならいいんだけど……。」


美優はハッと思い出したように話した。

「蒼太君の友達が昨日きて友達になったんだよー。」
「そうなんだー。よかったしょ。」
「うん。輝君って言うんだけど、かなりかっこよくてタイプなんだー。」


美優は恥ずかしそうに話した。


「今日もくるっていってたんだけど、忙しいのかな……。」



美優は少し残念そうな顔をした