先生の顔が下に向けられ話しだした。


「全力は尽くしたんですが……非常に危険な状態です…」
「そ……そんな……」

美優ちゃんはその場にしゃがんでしまった…。
美優ちゃんが放心状態になり、俺は先生に聞いたんだ。


「悠里は、悠里は大丈夫ですよね?」

「非常に言いにくいんですが……」
そういうと先生は、息をつまらせた……。


「どういうことですか!?」
俺は必至だったんだ……。


「手術は成功したんですが、彼女の意識が戻らないんです。」
「「…えっ…」」

美優ちゃんと顔を見合わせて話した。

「意識が戻らない?それはどういうことですか?」



「意識不明です…。」



俺たちは言葉を失った……