「付き合って1カ月後あたりに、悠里が体に痣があったんで問いただしたんですけどこけちゃったの一点張りでした。でも徐々に体の痣が増え始めてきたところで、悠里が慶君にDV(ドメスティックバイオレンス)されてるって泣きながら話してきました。」


俺は、言葉が出てこなかった……
美優ちゃんは話を続けた…

「私は、慶君と別れなよっと説得し、悠里が言ったけど聞いてくれなかったそうです。
私、慶君に話しをつけようと慶君のところに行って話をしたら、あいつとは別れる。っていったんです……けど嘘でした。私が話して別れるって言ったのは嘘だったのっと話したけど、聞く耳をもってくれなかった。その次の日です。悠里が……」

「悠里ちゃんがどうしたの?」
「悠里が慶君と慶君の友達に犯されたって……私はそのこと昨日知りました。
何で私には何も言ってこなかったのって怒ったら、美優にはもう心配かけたくなかったのって悠里は自分よりも他人を優先してしまうんです。私に辛い顔をさせたくないって言ったんです。」

昨日の事を思い出したのか、美優ちゃんは泣きだしてしまった。


「悠里ちゃんが、そんなことを思っていたなんて……」


俺は、悠里ちゃんの過去がこんなにも辛い悲しいなことだったなんて初めて思い知らされたんだ……。
今まさに、過去の事が起こっているなんて俺たちにはわからなかった……