「悠?お前には2つの道がある」

そう言って
あたしを真っ直ぐ見た。

「何よっ!?」

龍耶は喋り出した


「1つ目は、手紙を破いて
 明彦さんを忘れる...


 2つ目は、手紙を読んで
 その事実を受け止める


 どっちがいい?」



わからない...
どっちがいいのだろう..

たしかに明彦さんを
忘れたい....




だけど...


「...読んでから決める」





龍耶は溜め息をつき
手紙を渡した



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