どれくらい眠っていたのかな?
校内は思ったよりも静かで、
授業が始まっていると知らせてくれる。
私の足は
教室へは向かわず、
一階まで降りていった。
ガラ
あるドアを小さく開けて中を見る。
誰もいない様子のそこは、保健室。
私は人がいないことを確かめ、
中に入った。
一つの窓を開け、
吹き込んだ風の爽やかさに
さっきまでのことを思い出す。
あの夢は
何だったんだろう?
よりによって
なんで
あの人の夢なんか…
ガラッ
勢いよくドアの開く音がして
人の気配がする。
私は振り返ることなく
窓を閉めた。