目の前には
予想通りの風景が広がる。

雨が続いてたため
なかなか来ることができなかった

学校で唯一の癒しの場。


「久しぶりー…」


何だか懐かしい。

太陽の熱が少し熱くて
私は日陰へと入る。

壁に寄りかかって
顔を上げると薄い空。

ふふ。っと笑ってしまった。

私はそこに腰を降ろして
頭を壁に預けた。

こうすれば楽な上に
空から目を背けることがない。

温かな光と風に包まれ、安心し、
私は目を閉じる。

眠りが浅かったこともあり
私が意識を失うのに
時間はかからなかった。