ピピ


ピピ


ピピ


カチッ



いつも通りうるさい時計を
雑に止める。

カーテンを開けると
眩しいほどの光が
暗かった部屋を照らす。

机に置いてある
水色の封筒が目に入る。

そして
もう一度目を閉じて
昨日のことを思い出す…



"もしも
あなたが今自分を見失って、
絶望の淵で、
自分を憎み、
幸せを忘れているのなら
一度その道を探してみてください"



目を開け、窓の外の青い空を見る。
雲一つ無い
薄めの水色をしていた。

…そう

あの手紙のようにー…