久しぶりに食べた母のカレー。
前から何も変わらない味。
母の料理は好きだ。
美味しいのはもちろん、
愛情を感じる。

今の私には大きく欠けている愛が…



「…ごちそうさま」


そういって食べ終えた食器を運び、
再び部屋へ向かう。

部屋の床には
さっき投げた鞄の中身が散らかっていた。

一つ一つ片付けていたら
1枚の封筒が目に入った。

そして学校でのことを思い出す。

"again"

私は封筒を手に取り
その文字を見つめた…