ビクッ・・・!!

この声・・・、

志藤祐馬!?

何!?何でついてきたのぉ!!??

分け分かんないよっ・・・!

と、とりあえず逃げるっっ!!

私は、追いつかれないように急いで廊下を走った・・・が、

スポーツ万能な志藤祐馬に追いつかれないわけがない。

「聖っ・・・!」

息切れをしている志藤祐馬の声が、かすかに聞こえた。

「嫌っ・・・」

私はとっさに、手を振りかざしてしまった。

「・・・・・・」

無言なまま、どんどん時間が過ぎていく。

「聖・・・」

私の苗字を読んだ声にさえ、ビクッっとしてしまった。

なんなの?この気持ち・・・。