「澪亞、ごはんよー」


何の変哲もない家族。
何の変哲もない家。



「はーい」

家族は父親、母親、姉、妹。



「お姉ちゃん、唐揚げ嬉しそう」
「そうだね」


こんな家族でも、


「ちゃんと手を洗いなさい」
「「「はーい」」」


崩壊は起きるものだった。



「ちょっと、私の唐揚げとらないでー」
「えへへーー」


訂正、起きてしまうものだった。







「最近お父さん遅いね」
「はやくたべたいー」
「・・・先食べるか」
「じゃあ準備するね」


どうしたんだろう・・・


「はあ・・・(本当にどうしちゃったんだろ・・・)」
「どした?ため息なんか吐いて」


ため息なんて滅多に吐かないのに・・・?
やっぱ、お父さんのことかな?


「ううん・・・何でもないよ?」
「・・・」





まさか・・・!
浮気・・・?





あー・・・でも、・・・ま、そんな筈ないか♪

「と、とりあえずご飯ご飯ー♪」
「いっただっきまーーす♪」





このとき、もう気づいていたのに。
気づかなかったふりをしていた。





直感が正しかったことに。



その一ヶ月後






お母さんとお父さんは












離婚した。









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