世界地図はもちろん、日本国内の地図にも全く詳しくない私。気仙沼がどこにあるかもわからなかった。


それを聞いた藤吉さんが声を荒げる。


「バカッ! 気仙沼って一番ヤバイ所じゃねえか!」


「だから、行って確かめるんです!」


言い返した松島君の声のデカさも負けてなかった。早々にパソコンの電源を落として帰る準備をしている。


「じっとなんてしてられません!」


そんな松島君に周りの人たちは代わる代わる言葉をかける。