「電話が通じなくて…俺、今から行って来ます」
「行くって?」
「おばあちゃんの所です」
「「はっ?!」」
松島君の発言にその場にいた誰もが一声を発した。発せずにはいられなかった。
すかさず岩原GMが言う。
「待て。落ち着け松島。会社早退するのは構わんけど、今はどこにも行けんと思うぞ」
「そうだぞ、松島。お前、テレビ見て来い。あんな状況、地元の交通機関だって止まってるだろうし、ぜってぇ無理だって」
藤吉さんはこの時、この場にいた中で唯一、東北地方の様子を知っている人だった。
「それに、おばあさんだってどっかに避難してるかもしれんだろ。どこに避難してるかもわからんのに行ってどうする? 今行っても何もできんぞ」
「でも、」
「松島、おばあさん、どこにおるだ?」
「……気仙沼です」
「行くって?」
「おばあちゃんの所です」
「「はっ?!」」
松島君の発言にその場にいた誰もが一声を発した。発せずにはいられなかった。
すかさず岩原GMが言う。
「待て。落ち着け松島。会社早退するのは構わんけど、今はどこにも行けんと思うぞ」
「そうだぞ、松島。お前、テレビ見て来い。あんな状況、地元の交通機関だって止まってるだろうし、ぜってぇ無理だって」
藤吉さんはこの時、この場にいた中で唯一、東北地方の様子を知っている人だった。
「それに、おばあさんだってどっかに避難してるかもしれんだろ。どこに避難してるかもわからんのに行ってどうする? 今行っても何もできんぞ」
「でも、」
「松島、おばあさん、どこにおるだ?」
「……気仙沼です」