右137m先に、警察が5人。

左は153m先の茂みに警察7人。


どちらともこちらに気づいてない。

ただ、

右は確実にこっちに向かってくる。


「怪盗V……、」


下にいる伊次くんは動きにくそうにしてる。


「ほら、言ったでしょ?その格好じゃ私を捕まえられないって。」


私はクスッと笑って、
伊次くんの眼前に立った。