「……なんであいつが。」


私は首を振って掻き消す。


「?華恋??
どうしたの??」


お母さんが不思議そうに首をかしげた。


「な、なんでもないッ!!」


私がそう言うと、
お母さんはクスクス笑った。


「な、何??」

「恋してる顔してる。」


お母さんの言葉に、思わず咳き込む。


「ッ、恋?!!!」


お母さんまで何言ってるの……?!


「ふふっ。」


お母さんはクスクス笑ってる。

「ごっ、ごちそうさまっ!!」


私は逃げるようにリビングをあとにした。