「ヒドイなぁ。」 ……え? 聞こえてきた声はさっきまでの甘ったるい声とはまったく違う低くくて地獄の底から聞こえてきたようなドス黒い声。 チャラ男は固まっているあたしに顔を近づけてくる……。 「気の強い女は嫌いじゃねぇケド 俺が優しいからってあんまり調子こくんじゃねぇぞ?」 そうあたしの耳元で囁く。 顔は……悪魔のよう。