ーブチッ あたしの頭の中で平静を保っていた何かが切れた。 あたしはキックをお見舞いするためにまず足を後ろに振り上げる。 そして大声で叫ぶ。 「ザケんー……「その手離せ」 え???? 後ろから声が聞こえてあたしは振り上げた足を元に戻す。 ボディーガードはあたしの腕を掴んだまま青い顔をして固まっている。