案の定ボディーガードの1人があたしの前に立ちはだかった。 「何だ君。 ここから先は通さないぞ」 そう言いながらあたしを睨む。 あたしは敵とみなされないように笑顔を作る。 「ここを通ろうなんて思ってません ただ……これを中崎翔希に届けてほしいんです」 あたしはそう話しながら両手でプリントをボディーガードに差し出す。