「うそぉぉぉぉおお!!!!」 「なっ、何?!」 あたしは知那の大きな声で飛び起きた。 呆然とした顔で窓の外を見ている知那に声を掛ける。 「どうしたの…?」 「雨…雨っ!雨が……っふ、ふふふ降ってるのぉお!!」 確かに、知那の後ろの窓から見える外は薄暗くて、雨の音も聞こえる。 「それがどうかした?」 「う、海…っ行けないじゃん!こんなの予想外だよっ」 その言葉を聞いて、あたしはやっと事の大変さに気付いた。