「……いや、犬とか無理」

そう断った。


だがしかし諦めの悪い後輩。

いつもなら骨のある奴だと褒める所だ。
が、こればかりは俺も譲れない。

犬のコイツなんて、俺はいらない。




なのに今日も、
彼は俺の後ろに付き従って歩く。



……まるで、忠犬のように。


「俺、尽くしますから!」

「だから犬はいらねえ!」


いい加減諦めろよ。