「っ!」 室内へ入った途端、 机へと体を押し付けられた。 普段使われていないから掃除も適当。 少し積もった埃が舞う。 「先輩、暴れないでください」 思わず手足をバタつかせる俺に、 犯人が声をかけてきた。 ……お前か。 「……何のつもりだ?」 「先輩、今日はね、俺、狂犬です」 ………………。 ……は?