「ちゃんと食べて下さいね」

フラフラになりながらも
戻って来たら・・お昼ご飯時。

最後まで残ってた私のトレイを
係りのおばちゃんが持って来た。

「ちょっとは・・太らねぇとな?」

パイプイスに座ってた死神さん、
おばちゃんも気付かなかった・・。

死神さんの名前は"ユーティ"。
つい、さっき聞いていた。

元は人間界に居たそうだ。

「UTは太目の女がお好み?」

私が少し無理して笑い、
チランと・・彼を軽く睨めば

猫みたいな顔で組んだ脚の上、
頬杖つきながら目を見開いてる。

「あア、そうだな。ガリガリより
抱き心地のイイ女の方が
ヨリ、幸せを感じられンだろ?」

「フフ。大人ァ~・・。」

「イイゼ? オヤジっつても。」

「あ、拗ねた」 「黙って食え」

クス・・笑い合ってる時間が愛しい。
何で私、生前の貴方と
知り合わなかったんだろう。