"本心すら隠す奴を・・" 

あの人の目は
そんな私の何もかもを
見透かしている気がした。

けれど鋭い輝きの中に
時折見せる優しいひかり・・。

ボヤの時だって何も云わずとも
解ってくれていた気がする。

「・・・・。」

冷静になった今、
死神の優しさが解ったのに
私の体の下の氷はもう
蜘蛛の巣の様な模様になってた

彼の云う、あの五日間というのは
慈悲だったのかもしれない

ああ、後4日・・
生きてみたかった。

________ ペキ、・・パキ!

後4日・・生きれば良かった。

________ ピシっ! ガコッ!

「・・・!!!」


( 崩れた・・! 墜ちるッ・・! )


スローモーションで体が宙に浮く。

眩く見える空に手を伸ばし
形振り構わず心の奥から叫んでた。


「まだ・・生きたいよおッッ!!!」