こう云う女に限って、強情で
冷めてるクセに妙にナイーヴで、
実は人一倍・・寂しがり屋でさ?

ヤバイ薬とか、酒、
そこそこの快楽に溺れ易いタイプ。

俺は兎に角、複雑な女もニガテ。
アーメンの方がまだ付き合い易い。

見ろ。あの見るに耐えない手首の
無数の躊躇い傷。死神でもヒクよ。

「ねえ、直ぐにでも
連れて行ってくれるんでしょう?」

は・・・!
それも100%の本心じゃない。

だが俺はアッサリと云って
安心させてやった。


「ああ、アト5日後にな。せいぜい
楽しいコトやって過ごすんだぜ。」

「・・・・・・。」

0.024秒の"絶望"と"恐怖"を
その表情から見逃さない。

思ったより短かったと云う所か。


・・コンコン!!


女は、はっと顔をドアに向けた。

「・・ハイ、点滴しましょうか」

ブアイソに入って来た
ナースはさっきの1人である。


「ふふ、こんな状況で?」