並の神経ならデキる筈がない。

あの医者も相手を選びやがれ。
よくもこんな・・アア胸糞悪い。

「お前の知らない男さ。イーケド、
ちゃんとゴム着けてンだろな?」

「・・・!」

「病院中が知ってるコトだろ?
今更恥ずかしいと思うのか?」

噂とゴキブリはオンナジだ。

特に病棟では何でも難しい言葉
を駆使して看護日誌に書きやがる。

赤裸々過ぎてウブな
病棟事務ナンかはドキドキだ。

パイプイスを引きドカリと座ると
顔を顰めながら臭い元である
ゴミ箱に花籠で蓋をした。

脚を組み、踏ん反り返って
空を見たまま・・この状況を呪う。

「万が一、お前さんがハラんだら
そん時は2人分の魂取ったって事
で、俺のペナルティになるンだ。」