その日の放課後…

「つばさー」


「亜梨紗、どうしたの?」


「うーん…

帰りながら話す。」


「?

わかった。じゃあ帰ろっか。」

カバンを持って、亜梨紗と一緒に教室を出ると


「あ…」

間中君に会った。


「八城さ「ま、間中君じゃあまた明日ね‼」

間中君の言葉を遮り、私はそそくさと廊下を進む。


後ろから着いてきた亜梨紗が

「…つばさ、間中君と何かあった?」


「ううん‼別に‼」


「……ふぅん?」

今朝、あんなことがあったから、私はどうしても間中君を意識してしまっていた。


「それで、亜梨紗。どうしたの?」


「ああ、そうだった‼」

校門を出て、駅への道を歩く。